05/22/2023にApache Tomcatの脆弱性(Moderate: CVE-2023-28709)が公開されました。今回はこちらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について纏めます。
[過去関連リンク(最新5件)]
- Apache Tomcatの脆弱性(Important: CVE-2023-28708)
- Apache Commons FileUploadの脆弱性(Important: CVE-2023-24998)。Apache Tomcatにも影響。
- Apache Tomcatの脆弱性(Low: CVE-2022-45143)
- Apache Tomcatの脆弱性情報(Low: CVE-2022-42252)
CVSS/プライオリティ
- CVE-2023-28709
- 影響するバージョン
- Apache Tomcat: 11.0.0-M2 to 11.0.0-M4, 10.1.0-M1 to 10.1.5 to 10.1.7, 9.0.71 to 9.0.73, 8.5.85 to 8.5.87
- 一時情報源
- Priority
- Community: Moderate
- CVSS Score / CVSS Vector
- 影響するバージョン
修正方法
各ディストリビューションの情報を確認してください。
CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)
- https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2023-28709
- DoSの可能性
- CVE-2023-24998の修正が不完全でした。HTTPコネクタ設定がデフォルトではなく、クエリ文字列パラメータを使用してmaxParameterCountに到達できるように設定されていて、クエリ文字列列に正確にmaxParameterCountパラメータを指定するようなリクエストが送信された場合、アップロードされたリクエスト部分の制限が迂回されてDoSが発生する可能性があります。
主なディストリビューションの対応方法
詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください
- Debian
- Red Hat Enterprise Linux/CentOS
- Ubuntu
- SUSE/openSUSE
対処方法
各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalk等を使うと管理が便利でしょう。
[参考]
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